お肉のおいしい保存方法

このページではせっかく購入したお肉をおいしく召し上がるための冷蔵・冷凍のテクニックをご紹介いたします。

お肉をそのまま冷凍庫に放り込んでいる人はいないでしょうか？冷蔵はもちろん、冷凍も方法によっては保存可能期間が大きく変わりますので、まずはいくつかのポイントを確認してみましょう。

◆お肉の保存・解凍のポイント◆

ポイント①使用までの期間

１ヶ月程度の長期なら冷凍保存、２～３日なら冷蔵保存をします。

ポイント②お肉の形・大きさ

お肉の形によって保存期間は変わります。一般的にブロック＞切り身＞角切り＞薄切り＞ひき肉、と小さくしていくごとに保存期間は短くなりますので、どの大きさかはチェック下さい。

ポイント③水分

お肉に含まれる水分が多いほど保存期間は短くなります。牛肉＜豚肉＜鶏肉の順で肉に含まれる水分は多くなっています。ですので、鶏肉は、水分が多いので保存期間は短くなります。

ポイント④保存期間

家庭の冷凍庫は何度も開閉する為、温度が上昇しやすく、十分な冷凍ができているとは言えません。お肉屋さんの冷凍庫は－40℃もの低温で冷凍しているのに対し、家庭用の冷凍庫は－10℃程度です。なので長くても１ヶ月以内にはお肉を使い切るようにしましょう。

ポイント⑤加熱調理後に保存

お肉の雑菌などは加熱調理すると死滅して変質を抑えられるので、できるだけ加熱調理した後に冷蔵・冷凍するようにしましょう。

◆お肉の保存方法◆

①お肉のおいしさをキープしたまま保存する方法は、なによりも空気に触れさせず、低温で保管することです。

②購入した後や届いたお肉はなるべく早くトレーや包装紙から出し、一回に使う量ごとに平らに並べて、ラップ材などで空気が入らぬようにピッチリ包んで下さい。

③それらを密封容器やジッパー付きのビニール袋などに入れるのがポイントです。このまま冷蔵庫で保管しなるべく早くお召し上がり下さい。

④長期保存する場合は冷凍庫で保管します。（ご家庭で冷凍した場合は、3週間～1ヶ月以内には使い切ってください。）

◆お肉の解凍方法◆

①一度冷凍したお肉を解凍する時は、冷蔵庫でゆっくりと時間をかけて解凍するのが一番です。

②急激に解凍しようとすると、ドリップ（肉汁）と一緒に旨味が逃げ出してしまいます。

③召し上がる前日あるいは当日の朝、冷蔵庫に移してください。

④ステーキ肉の場合は、調理の30分前には冷蔵庫から出して室温に戻しておくことを忘れずに！

⇒急速冷凍、自然解凍を心がけると風味の損失を抑えることができます。

◆急な解凍が必要な場合◆

①急なお客様などでどうしても急いで解凍したい場合は、ご家庭の電子レンジの解凍機能を使うのも有効です。

②この場合、お肉のラップを取って、ドリップ(肉汁)の流出を防ぐキッチンペーパーを敷いてください。

③解凍時間は機械ごとに異なりますが、ここでもこまめにお肉の解凍状況をチェックするようにしてください。

④短時間であっても、電子レンジの「温め機能」を使うのはお勧めできません。

⑤電子レンジを使わない場合は、お肉をラップしたままビニール袋と輪ゴムなどできっちり密封し、冷水解凍するのもよいですよ。

⑥ボールなどに密封したお肉を入れ、そのままお水を細く流し続けます。ちょっとお水がもったいないですが、いずれにせよ慌てて凍ったまま調理はお肉にとって厳禁です。